僕があの子を好きになっても良いですか?
「でもあんまり欠席している所見ないかも」
「ぼぐ
ぜいぜぎわぶいがら
じゅっぜぎはずるぼうにじでいるんだ…」
成績悪い僕は
出席日数で留年しないようにしているんですよ
「…あ…止まったみたい……」
鼻を押さえ続けて痛くなって来たから外してみると
鼻血は運良く止まっていた
「…あの…ごめんなさい…
ありがとう…ございました……」
「良いって良いって!
気にしないでね!」
明るくって優しいあの子
そんなあの子が目の前にいる
もう一生分の幸せを使いきってしまったかもしれないな
「そういえば白羽くん
午後の授業は出るのかな?」
「えと…どうしようかな…
出ないとマズいんだけど……」
正直まだ気持ち悪い
あの子がいなければトイレに閉じこもっていたいほど