僕があの子を好きになっても良いですか?
…どうやら意識を飛ばしてしまったようで
気が付くと自分の部屋のベッドの中にいた
「気づいた?」
「……來真兄ちゃん?」
「もう大丈夫だから」
上体を起こすと
黒木さん・小谷さん・樹が部屋の中にあるソファーに座って寝ていた
「安心したみたいだね」
ふわっと3人に薄い布団をかける來真兄ちゃん
「樹くんと萌ちゃんが来た時は驚いたよ
急いでリビングに行ったら
美夜ちゃんがお前の手を握っていて
本当に良い友達持ったな」
「うん……」
「一応応急処置はしておいたけど
今度いつ来るかわからない
3人が帰ったら病院行こうな?」
「……はい」
実は來真兄ちゃんは医師の資格を持っている
だから結構この部屋には応急処置が出来る器具などが揃っている
動かすことが出来るのは資格を持つ來真兄ちゃんだけだけど