僕があの子を好きになっても良いですか?
少しだるいけど調子が良い方だったので
先に3人を來真兄ちゃんの運転する車で送った
小谷さんと樹は家が隣同士だから
ふたり一緒に降りて行く
車内には僕と黒木さんと來真兄ちゃんだけ残った
「…美夜ちゃんに斗真
ちょっと聞いてほしいんだけど」
車が赤信号で止まった時
來真兄ちゃんが切り出した
「美夜ちゃん知っていると思うけど
今日斗真の体調が少し不安定だったじゃん?」
「はい……」
「正直このままだと
斗真を自然の森に行かせること出来ないって
先生に言われちゃうと思うんだ
だけどそれは阻止したいって思っているから
その時までには安定しているようにしたい
だから当日まで…
学校を欠席させようと思うんだ」
來真兄ちゃんの言葉に
僕は少し動揺した
「なん…で…?」
「学校に行くと色々大変だと思うから…
斗真も辛いだろうから…本当はそんなことしたくないんだけど…」
僕が行きたがっているのを
家にいる來真兄ちゃんが1番知っている