僕があの子を好きになっても良いですか?







「さっき斗真が発作を起こす前
先生に提案してみた

先生もやっぱりそうした方が良いんじゃないかって

病院にいた方が
やっぱり何かあった時すぐに対応できるから
家だと限界があるからね…

病院に当日までいて
その後安定した万全の状態で行けば良いと思う

まぁだからって
最後まで安定しているかはわからないけど…」





僕は何も言えずに俯いた

何か言いたいけど

熱で頭が上手く働かない




「…白羽くん
あたしも…そうした方が良いかもしれない」


「黒木さん…?」


「ノートとかはあたしが貸すから
白羽くんは当日のことだけ考えてほしい」


「…………」


「あたしも萌も柿沢くんも
放課後は皆でお見舞いに行くから!」


「…ありがとう
そういえば黒木さんって部活は?」


「あー…実はやめたの」


「やめたの?」


「うん
放課後は部活以上にやりたいこと見つけちゃったから」


「そうなんだ?」







「…美夜ちゃんも知らず知らずのうちに色々言っているから天然だと思っていたけど
まさか斗真もだとはな…」


「來真兄ちゃん何か言った?」


「いや何も
ところで美夜ちゃんの家はこっちで良いんだよね?」


「はいっ!」









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