僕があの子を好きになっても良いですか?
「黒木さん…?
おいどうしたんだよ?」
「黒木さん…?」
「美夜?」
あたしは誰の問いにも答えないで
ただただ泣いた
「……ぅぐっ
良かったよぉ……白羽くん来れて」
ずっとずっと
夢見ていたんだ
キミと一緒に出掛けられる日を
「大丈夫なのか?お前」
「平気!
朝計っても何の問題もなかったし
だけど念のため薬とかも持ってきた
何かあったら飲むようにって沢山持たされた」
「だからそんなに鞄が大きいのね…」
泣いているあたしを見て
呆れたように笑う萌
「良かったね美夜
夢が叶って
いっぱい楽しもうね今日は」
「うんっ…!」