僕があの子を好きになっても良いですか?







錠剤を取り出して

持ってきた水で飲む




「ありがとね白羽くん」




白羽くんはニコッと笑うと

引っ込んでしまった




「…白羽くん?大丈夫?」



返事がない




「白羽くん?平気?」



すると今度は上から柿沢くんが顔を出した




「平気だよ
ただ少し酔ってるみたいだから
そっとしておいてやってよ

…斗真が好きな心配性の黒木サン?」


「か…柿沢くん……っ!」




やめてよそんなこと言うの…

凄く恥ずかしいんだけど!?





「黒木さんが熱出さないよう
萌…ちゃんと見ておいて?」


「わかったわ!」




ふたりのそんな会話など

全く聞こえていなかった








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