僕があの子を好きになっても良いですか?
「あんた…今日来たのね」
「うん……」
「どうして文化祭の時は来なくて
今日は来たのよ
同じ学校行事でしょう?」
黒岩さん…
まだ根に持っているんだ
諦めの悪い子だなぁ…
「…確かに説明していなかったね
あの文化祭の日のこと」
一呼吸置いた白羽くんは話しだす
「この間教室で見たからわかったと思うけど…
僕は普通の人より丈夫じゃない
ああやって発作も起こすのだって
珍しくないし
この間から今日の朝まで入院もしていた
本当は…止められていたんだ僕
文化祭を初めとした…学校行事に」
「じゃあ何で去年は言わなかったのよ?」
「言えるわけないだろ…?
文化祭だって盛り上がっている皆になんて
僕だって言おうとしたよ
迷惑かけるのわかっていたから
黒岩さん
黒岩さん去年…僕の意見も聞かずに宣伝係にしたよね?」
そうだったの…?
図星なのか黒岩さんが黙る