僕があの子を好きになっても良いですか?
黒岩さんたちは
何も言わないで行ってしまった
だけど間違いない
黒岩さんの顔は真っ赤だった
…あのストレートすぎる言葉に
真っ赤になる気持ちは凄くわかる
「斗真?大丈夫か?」
前を見ると
白羽くんは地面に座りこんでいた
あたしと萌も急いで柿沢くんの隣に並ぶ
「ごめっ…
凄く緊張しちゃって…」
「白羽ってストレートすぎ!
めっちゃ恥ずかしかったんだからね!」
「萌の言う通り
一緒に行きたいって…何だよアレ
お前俺らを殺す気か?」
「べ…別にそういうわけじゃ…」
「でもかっこよかったよ白羽くん!
ドキドキしちゃった…アハハ」
「あ…あんまり意識していなかったんだけど…
思ったことをそのまま言っただけで…アハハ……」
あたしたちは地面に座りながら
思い切り笑いあった