僕があの子を好きになっても良いですか?
食材を持っていた男子に掴みかかったのは
樹だった
「萌に好きな奴がいるってどういうことだよ!」
「はぁ?
知らねぇよそんなこと
だけどふたりして
告白するとかって言っていたぞ?」
「誰なんだよ!萌が好きな奴って!」
「知らねぇっつってんだろ?」
男子は樹を置いて行ってしまった
「………ッ」
「樹?平気?」
「…俺はお前みたいに弱くねーよ」
「ハハ…だよね」
苦笑いを返していると
黒岩さんが騒ぎだした
「もしかしてー
柿沢って萌のこと好きなのー?」
黒岩さんの言葉に
ヒューヒューと冷やかす声が響いた