僕があの子を好きになっても良いですか?
「く…黒木さん少し落ち着いて…」
黒木さんが心配してくれるのは嬉しいんだけど
ここは病院
静かにしていないと怒られてしまう
「そこ座ってください」
「ありがとう」
ベッド近くにある椅子を薦めると黒木さんは座った
それを確認して話しだす
頑張って声量あげないと
「来てくれてありがとうございます
安心してください
入院するの慣れていますから」
「慣れているって…
やっぱり何かの病気なの!?」
「違いますよ
ただ僕
普通の人より免疫力が低くて
ちょっとしたことで風邪とか引いたりするんです
入院はいつものことですけど
今以上悪化しないようにってことで
いるだけですから」
良かった…
いつも教室で誰かと話すよりも声量大きく出来た
僕は心の中でガッツポーズを突き上げた