僕があの子を好きになっても良いですか？

「そりゃ幼馴染だもんねー？
好きか好きかーそうかそうかー！」


「……黙れよ黒岩
うるせぇんだよ」


「うわー…怖いー
そんな怖くちゃ萌に嫌われますよー？」


「てめぇには関係ないだろ？」


「樹っ」




掴みかかりそうな勢いだったので

肩を掴んで止めた




「んだよ斗真
お前は悔しくねーのかよ？」


「い…樹……」


「悔しくない？
もしかして白羽って美夜が好きなの！？」


「へっ？」





思わず素っ頓狂な声を出して振り向く





「だから来たかったんじゃないの？
今日の行事に

体弱いってことも嘘だったりして？」


「ちっ…ちが―――」


「斗真は本当に体弱いよ」





樹が反論してくれたけど

黒岩さんは信じていないように頷いた