僕があの子を好きになっても良いですか?
「どうして今回は諦めなかったんだ?
何で反対されても行くって貫いて来たんだ?」
「…樹や…黒木さんや…小谷さんと
一緒に来たいと思ったから」
「で?今日楽しかったか?
まだ終わってねぇけど」
「楽しかった
来て良かったって凄く思えた」
「これからも反対されても
最後まで諦めないでその意思を貫け
そうしたら今日みたいなこと
また起きるかもしれないぞ?」
「…そうだね」
「だからな斗真
お前も頑張って黒木さんに告白してみろよ」
「…………」
「振られたら俺の所に来い
お前の泣き顔は見たことあるから見慣れてる
思う存分泣けば良い」
「…樹……」
「諦めないでやってみろ!」
「…ありがとう!」
僕は樹に精一杯の笑顔を見せた
「…斗真のお兄さんたちが斗真を
ああやって過保護に扱う理由がわかる気がする
コイツは真っ直ぐだから…
この真っ直ぐで傷つきやすいコイツを
守ってやりたいんだろうなぁ…」
「樹?何か言った?」
「何も言ってねぇよ」
僕らはその場で笑いあった