僕があの子を好きになっても良いですか?
「どうしてっ…?
誰がそんなことを!?」
「わかんな…あっ!
そういえば黒岩が…あの時近くにいた!」
「おい斗真!」
僕は樹を無視して同じ班のメンバーと話している
黒岩さんの元へ向かった
「黒岩さんっ」
「何ー?」
「黒木さんに僕がいないって嘘をついて
森の中に行かせたって言うのは本当?」
「えー?知らないわよー」
「嘘よ!
さっき美夜があんたと一緒にいたの知っているんだよ!?」
小谷さんが隣で叫んだ
「…別に良いじゃないの
美夜がいてもいなくても
もしかして白羽は心配なの?
好きな奴だもんねーアハハッ!」
班員はポカンッと黒岩さんを見ているのに
本人は棒に刺さった飴を片手に笑っている