僕があの子を好きになっても良いですか?
「別に好きとか嫌いとか関係ない
黒木さんはクラスメイトだろう?」
「クラスメイトぉ?
別にアタシは美夜をクラスメイトなんて思ったことないわ」
「はっ……?」
「だってそうでしょう?
美夜より絶対アタシの方が可愛いはずなのに
男子は馬鹿だから皆美夜が好きだって
勉強もスポーツも頑張っているのに
先生も皆も褒めるのは美夜だけ
アタシは美夜が嫌いなのよ!」
「黒岩さん……」
「元々アタシ
白羽のことは嫌いだけど
別にもう文化祭のことは恨んでいないわ
だけど美夜だけは許せないのよ!
あの日アンタがいない中頑張った宣伝
それなのに
売上ランキングの第1位は
美夜が宣伝したクラスだった
絶対に美夜の顔目当てで皆お店に行ったのよ!
美夜よりブスなアタシになんて目もくれなかったのよ!」
文化祭の日いなかったからわからなかったけど…
まさかそんなことがあったなんて…
「…黒岩さん
でもそれで黒木さんを恨むのは間違っているよ」
「うるさいわねっ!
あんたに言われる筋合いはないわよ!」