僕があの子を好きになっても良いですか?
「ケホッ…ケホケホッ……」
僕は騒がしくなって来た空間で見渡した
さっき樹が持ってきた鞄
立てかけられている傘
…大人しくしていろって言われてきた
…安静にしていろって言われてきた
僕は普通の人と違うから
「……ッ!」
僕は無我夢中だった
鞄を肩に背負って
立てかけられていたビニール傘を掴んでさした
「白羽っ!?」
僕の行動に気が付いたクラスメイトが叫ぶ
だけど無視して僕は森の中に走って行った
「アレッ?斗真?斗真!?」
「柿沢!
白羽が傘と鞄を持って森の中に…!」
「何っ!?
あの馬鹿…マジで何しているんだよ!?」