僕があの子を好きになっても良いですか?
体温計が鳴ったので取り出して見てみると
42度5分…
本格的にマズいかも
「ゲホッ…ゴホッ」
「大丈夫?
医者とか呼んできた方が良いんじゃない?」
「だいじょ…ゲホッ」
「いや絶対大丈夫じゃないよね?
ちょっと待ってて!」
「黒木さ……」
「待ってって呼び止められてもあたしは行くから」
さっきの保健室でのことを言っているんだ
僕は右手で喉を押さえながら頷いた
黒木さんが出て行って
起こしていた上体を戻す
「ゲホッ…ガホッ……」
気持ち悪くなってきた…
視界も二重になってくるし
今日中に退院は不可能かも
こんな弱っちい僕は
あの子を守れることは出来るのだろうか……?