僕があの子を好きになっても良いですか?
「……っっ!」
「白羽くんっ!?」
あたしの首から手を離したと思ったら
ガクンッとそのまま崩れてしまった
「白羽くん!白羽くん!!」
「……ごめっ…ゲホッ…大丈夫だから……」
「大丈夫って言う人が1番大丈夫じゃないって白羽くん言っていたよね!?」
「……ハハッ…覚えていたか……ゲホッゴホッ」
「じゃあ大丈夫じゃないんだね!?」
どうしよう
どうしよう
あたしは医者じゃない
医者の娘だってだけ
どうすれば―――
だけどあの日
キミは見ず知らずの人を助けていた
医者じゃないのに
優しさだけで