僕があの子を好きになっても良いですか?









「……っっ!」


「白羽くんっ!?」





あたしの首から手を離したと思ったら

ガクンッとそのまま崩れてしまった





「白羽くん!白羽くん!!」


「……ごめっ…ゲホッ…大丈夫だから……」


「大丈夫って言う人が1番大丈夫じゃないって白羽くん言っていたよね!?」


「……ハハッ…覚えていたか……ゲホッゴホッ」


「じゃあ大丈夫じゃないんだね!?」




どうしよう

どうしよう

あたしは医者じゃない

医者の娘だってだけ







どうすれば―――







だけどあの日

キミは見ず知らずの人を助けていた

医者じゃないのに

優しさだけで






< 170 / 203 >

この作品をシェア

pagetop