僕があの子を好きになっても良いですか?
「やだー怖い地味クンは!」
「…反省していないわけ?
黒木さんを森の中に嘘ついて行かせたこと」
「言ったでしょ?
アタシは美夜が大ッ嫌いなのよ」
黒岩さんが…あたしのこと嫌い?
まぁあたしも嫌いだからお互い様だけど
「嫌いだからって殺すような真似するのか?」
「…何?
地味男のクセにアタシに言うわけ?」
黒岩さんは踵を返すと
夕ご飯後にやる花火用に用意されていた
たっぷり水がはいったバケツを手に取った
マズい!
思った時には遅かった
『バシャッ!!』
黒岩さんは水のはいったバケツを
思い切り白羽くんにかけたのだ
一瞬にして白羽くんがビチョビチョになる