僕があの子を好きになっても良いですか?
「柿沢くん!
白羽くんと仲良いの?」
「え?
…ええ…まあ
幼馴染ですから…一応」
「一応って何だよ樹」
ケラケラ笑う竜真さん
「萌!
萌と柿沢くんって幼馴染でしょ?
それで柿沢くんと白羽くんが幼馴染でしょ?
どうして萌と白羽くんは幼馴染じゃないのよ!」
「わ…私に聞かれても困るよ!
樹は白羽といつ会ったの?」
「いつって…小学生の頃」
「どうして会ったの!?」
「萌…覚えてね?
俺小学生の頃一時期入院していたの」
「…あ…!
確か体育でサッカーやって
転び方が駄目で骨折したんだっけ?」
「転び方が駄目って…まぁその通りだけど
それで同室になったのが斗真だよ
アイツも風邪かなんかで入院していて」
「柿沢くんっ!」
あたしは柿沢くんの顔の前でパンッと両手を叩いた