僕があの子を好きになっても良いですか?







「柿沢くん!
白羽くんと仲良いの?」


「え?
…ええ…まあ
幼馴染ですから…一応」


「一応って何だよ樹」




ケラケラ笑う竜真さん




「萌!
萌と柿沢くんって幼馴染でしょ?
それで柿沢くんと白羽くんが幼馴染でしょ?

どうして萌と白羽くんは幼馴染じゃないのよ!」


「わ…私に聞かれても困るよ!
樹は白羽といつ会ったの?」


「いつって…小学生の頃」


「どうして会ったの!?」


「萌…覚えてね?
俺小学生の頃一時期入院していたの」


「…あ…!
確か体育でサッカーやって
転び方が駄目で骨折したんだっけ?」


「転び方が駄目って…まぁその通りだけど

それで同室になったのが斗真だよ
アイツも風邪かなんかで入院していて」


「柿沢くんっ!」




あたしは柿沢くんの顔の前でパンッと両手を叩いた









< 42 / 203 >

この作品をシェア

pagetop