僕があの子を好きになっても良いですか?







…僕も

頑張らないと





久しぶりにベッドから降りて

病室を出る

看護師や患者さんが多く行き交っていた




竜真兄ちゃんと松永先生はどこだろうか?

キョロキョロと辺りを見渡しながら歩いていると






「白羽くん!」


「く…黒木さんっ!?」




鞄を背負った制服姿の黒木さんが

僕の方へ手を振って歩いてくるのが見えた




「どうしてっ……」


「気になっちゃって
大丈夫?」


「あ…うん
大丈夫です…

わざわざありがとうございます」


「敬語なんて使わなくて良いよ」


「あ…ありがとう……」





…あ…マズい

心臓ドキドキしてきた








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