僕があの子を好きになっても良いですか?
「白羽くんにそういえば用事あったんだ」
「用事……?」
「そう
実はね……」
黒木さんが何かを言い出そうとした時
クラッと眩暈が襲ってきて
思わず手摺りのついた壁に寄りかかった
「白羽くん?大丈夫?」
「ごめん…
ちょっと立ち眩み…」
さっきまで大丈夫だったのに
「ハァ…ハァ……」
「白羽くん?」
立っているのもままならなくなって
床に座りこんだ
「白羽くん!白羽くん!」
「美夜ちゃん!」
「あっ…滝川さん!」