僕があの子を好きになっても良いですか?
「先生を呼んでくるわね!」
滝川さんが出て行く声がする
横になりながら思うように動かない呼吸を繰り返す
「……白羽くん…あたし…」
黒木さんが何かを呟こうとした
だけど先生と竜真兄ちゃんが入ってきたから聞こえなかった
「大丈夫か斗真くん」
声を出すのでさえ辛いので首を縦に動かす
「大丈夫
何か興奮することでもあったんだろう
すぐに治まるからね」
「ごめんな…ハァハァ…さい…」
興奮すること…か
黒木さんが来たから?
…ん?待てよ
じゃあ僕
黒木さんに会う度にこんななら
一生会えないの!?