僕があの子を好きになっても良いですか?








「彼ならベッドにいるわよ
来た時真っ青だったから眠ってもらっているの」


「そうなんですか」




先生余計なこと言わないで

あーもう先生の馬鹿

きっともうあの子は帰ってしまう

オルゴールを聞くよりも綺麗なあの子の声が離れて行ってしまう





「待たせてもらっても良いですか?」




僕は思い切り頬を引っ張った

痛い痛い痛い!

…夢じゃない




嘘だろ?

待たせてもらっても良いですかだと!?

どういうこと?

何を言っているんだあの子は





「良いけどあなた授業は?」




だから黙ってよ先生!

何であの子を帰らそうとするわけ!?

僕に何か恨みでもあるんですか!?







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