僕があの子を好きになっても良いですか?
僕と一緒にいて
楽しいなんて思っているんだ…
やっぱり僕には勿体ないよ…黒木さんは
僕と正反対の…凄い人だよ
…こんな滅多にないチャンス
逃がしたくなんてない…!!
「竜真兄ちゃん!
僕…自然の森に行きたい!」
「斗真……」
「ずっとずっと
お兄ちゃんたちが出掛けて行く姿見て
羨ましかった
僕もお兄ちゃんたちみたいに
お土産買って行きたい」
高熱で苦しんでいる僕に
兄たちはいつもお土産を買ってきてくれた
色んな写真も撮ってきてくれて
不思議と行った気分になれた
「…さっき松永先生に聞いたんだけどな」
竜真兄ちゃんの言葉に僕は体を固くした
チラッと見てみれば黒木さんも竜真兄ちゃんを見ていた