僕があの子を好きになっても良いですか?
「…本当は松永先生から
自然の森に行くなって反対されたんだ」
「え?」
さっきは反対されたなんて一言も…
「斗真は免疫力なくて
その上体力もないから
ちょっとした風邪が簡単に悪化するんだ
だから見知らぬ場所…
特に自然が多い森などは行かないよう
本来は言われているんだ」
「そうなんですか……」
「だけど
黒木さんのことを言ったらオッケーしてくれたよ
…まぁまだ決定じゃねぇけど」
「あたし?」
何であたしのことでオッケーになんて…
「黒木さん学校で樹に言っていただろ?
斗真のことが好きだって
正直それ聞いた時信じられなかった
斗真を好きになる女がいるんだって
しかも黒木さんみたいな美人がね」
「エヘヘ……」
思わず照れ笑いを返す