僕があの子を好きになっても良いですか?






あたしは無言で相槌をうった





「でもオレらは
母さんが最後に頑張って産んだ斗真を
守って行こうって決めたんだ

父さんも最初は斗真のこと
好きじゃなかったみてぇだけど
今じゃもうベタ惚れだ」




ハハッと笑う竜真さん

白羽くんのお父さんって面白いんだなぁ





「ところで竜真さん…
1つ聞いても良いですか?」


「何だ?」


「どうしてあたしに…その話を?」


「…斗真が好きな黒木さんに聞いてほしかったから

アイツは多分…二十歳までじゃねぇと思うけど
普通の人よりは長く生きることが出来ない

黒木さん
それでも斗真が好きだって言えるか?」


「…はい!勿論です」


「黒木さんになら
斗真を任せられるかもな…

体弱いしヘタレだけど
斗真のことよろしくな黒木さん!」


「はい!
竜真さんやご両親が大切に守ってきたもの
あたしも守ります!」





何だか青春ドラマみたいなこと言っちゃったけど

それがあたしの本心








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