僕があの子を好きになっても良いですか?
「大丈夫です
先生に言って来ましたから
次の授業になったら戻りますけど」
…ん?待てよ?
確か僕が教室を出た時刻は
先ほどの国語の授業…2時間目が終わる
15分前だったよね?
僕は左腕につけている時計で
今の時刻を確認する
…マズい
マズすぎる
マズすぎる時間だ!
あと5分で
2時間目と3時間目の間の休み時間が
始まってしまう
あの子が帰ってしまう!!
「黒木(くろき)さんっ!」
僕は自分が寝転がっていたベッドを囲むカーテンを
思い切り開いた