僕があの子を好きになっても良いですか?
あたしの方が白羽くんより席が前だから
どうしても見るには振り向く形になってしまう
後ろに行きそうになる首に喝をいれる
「そういえば今日
班のメンバー決めるんだよね」
「そうだね
この間なしになっちゃったから」
本当は白羽くんがいなかった昨日の5時間目に
班のメンバーを決める予定だったんだけど
5時間目に急に担任の出張がはいってしまって
今日へ変更になったのだ
「でも良かったんじゃない?
白羽もいるし
…早退しなければの話だけど」
「萌!
変なこと言わないで!」
確かに今はいるけど
班員を決めるのは午後の5時間目
早退でもしてしまったら大変だ
「大丈夫だと思うよ」
上から降って来た声に
あたしと萌は首を上げた