僕があの子を好きになっても良いですか?
「…ほら
やっぱり白羽ってこうなるのよ
当日困るのは自分たちなんだから同じ班になろうよ!
美夜も萌もさ」
鞄の中に教科書をいれていると
黒岩さんのそんな声がした
…当日困るのは…自分たち……
「美夜も萌もわかっているでしょ?
自然の森って名前がついているんだから
森の中なんだよ?
そこであんな発作…?みたいなの起こされたら
自分たちが責任取るんだよ?
ほらよく漫画とかであるでしょ?
病気の子を誘った子たちが責められるの
あれと同じこと起きるんだよ?
責任取れるの?美夜も萌も」
責任
言うのは簡単だけど凄く重たいもの
「そんな奴を誘うより
こっちに来た方が良いって
行かれるのかどうかわからないんだからさ!」
「……そんなの
僕が1番わかっているよ」
気が付けば口走っていた