僕があの子を好きになっても良いですか?
さっきまで饒舌に話していた黒岩さんが静かになる
「行けるかどうかわからないなんて
僕が1番わかっているよ
いつさっきみたいになるかもわからないし
森なんて特に危険だって医者にも言われている
…だけど僕は…行きたいと思っている
去年の文化祭みたいには…させないから」
何も誰も言わない静かな教室
僕は鞄を背負って後ろの扉を開けようとした
ガラッ
「えっ?」
扉に手をかけようとした瞬間
扉が開いてしまった
何かに思い切りぶつかって
僕はその場に尻餅をついた
「おぉ!?
白羽どうした!?」
「…先生…突然入ってこないでください…」
ぶつかったのはどうやら
先生の大きなお腹だったようだ
「ん?
白羽眼鏡はどうした?」
眼鏡?