男装プリンセス~続♡男装騎士~
Ⅰ
お転婆なお姫様
「ミソラさま!またそんなところに!」
ガミガミと口うるさい声が下から聞こえる。
ちぇ、見つかったか。
私は仕方なく登っていた木から飛び降りた。
「と、と、飛び降りるなんて!プリンセスがはしたない!」
顔を青ざめているのは、じいや。
口うるさい、教育係だ。
口を開けば、プリンセスなのだから、はしたない、もっと上品に!
って、耳にタコだっての!
そりゃあ、多少ガサツな所はあるけどさ、一応プリンセスだっていう自覚はあるのよ。
「血圧上がるわよ、じいや」
「誰のせいだと」
いい加減、無駄だと気付かないのかしら。
私だって、やることはちゃんとやってるのよ。
公務にはちゃんと参加しているし。
大嫌いな勉強もちゃんとこなしているし。
その上で遊んでるんだからいいじゃないの。
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