男装プリンセス~続♡男装騎士~
ばれる時
私は、お父さんにお願いして、カイとイチを連れいつもの塀の上に来ていた。
ドレスでここに座るのは初めて。
「少ししたら戻るからなー」
「わかってるー」
塀の下から私を見上げながらカイが言う。
カイは、いたって普通だ。
変わった様子なんてない。
無理、しているんだろうか。
空を見上げる。
最初からわかってたけど。
プリンセスとして接してほしくなくて、自分で決めてしたことだけど。
こんなに罪悪感が生まれるなんて。
ミソラとして、関わりたい。
そんな風に思ってしまうなんて。
「予定外だなぁ」
こんなにも、大切な友達になるなんて。