男装プリンセス~続♡男装騎士~



「カイ・・・。フランから聞かなかった?私、お母さんのところで」

「聞いた。聞いたから怒ってるんだろう?勝手にフラフラするなって、いつも言ってるだろ。せめて、一言言ってから行け」




眉間にしわを寄せ怒っているのは、私付きの騎士でお目付け役お守り役のカイ。
私がいつもフラフラなにも言わずにどこかに行くから怒ってるんだ。

そんなに怒らなくてもいいのに。



「じいやみたいなこと言って!」

「違う。俺が言いたいのは、危ないからってことだ」

「・・・心配してくれてるの?」




カイを通り過ぎ自分の部屋に入る。
カイもその後をついて中にはいる。




「当たり前だろう。俺はお前の騎士なんだから」

「・・・騎士としてか。ちぇ。じゃあ知らない」

「は?」

「騎士としてじゃなくて、カイとして心配してくれるならいくらでも話聞いてあげる」




私はフイッと顔をそらす。
カイのため息が聞こえる。



「あのなぁ、俺は騎士なの。騎士以外の何者でもないの」



わかってるよ、そんなの。



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