男装プリンセス~続♡男装騎士~
百人中百人に好かれることなんてないことはわかってる。
それでも、知っている人がそうなのは、やっぱり辛い。
「あ、でも、わかんねぇよ?ちゃんと聞いたわけじゃないから」
「うん。ありがとう」
もしそうなら。
ソラが私だってバレるのはあまりよくないかもしれない。
せっかく友達になれたのに。
でも、そう思う“理由”が知りたい。
「ありがとう、ノエル。またね!」
「ああ。またな!」
手を振りあって私はカイ達と城へ帰る。
ちゃんとわかってもらえてよかった。
今度からは、ミソラとしてもノエルに会えるんだ。
ミソラとしても、友だちだと言っていいんだ。