男装プリンセス~続♡男装騎士~
お父さんもきっとわかってる。
わかってるからこそ、きっと、立ち直るための猶予をくれたんだ。
「カイの側に、行ってやれ」
「・・・うん」
「きっと、お前なら・・・。カイの事も救えるだろうな」
そうだといい。
私はお父さんに笑って見せる。
そして、背中を向け走り出した。
カイは、一命を取り留めた。
意識も取戻し回復まで療養中だ。
私はまだ、カイに話していない。
私の気持ち。
伝えたい想いを。
伝えに行こう。
カイに全てを。