男装プリンセス~続♡男装騎士~
「もういい。出てって」
「・・・、ミソラさまが辛いなら、側付きの騎士を代えてもらう」
「え・・・」
カイの言葉に振り向くと、カイは悲しげに眉を下げる。
「俺が側にいることが、ミソラさまにいいとは思えない」
「や、やだ!そんなの、いや!もうわがまま言わないから!カイの事、困らせないから!そんな事言わないで!」
思わず縋り付いてそう言った。
この思いが届かないことより、カイが離れてしまう事の方が辛い。
「・・・わかった」
「本当?側に、いてくれる?」
「ああ・・・」
カイは私の肩を持ち身体を離す。
頭を撫でてほしいのに。
昔はよく撫でてくれてた。
私が、告白してから一度も撫でてくれなくなった。
カイは、私に距離を置いてる。