男装プリンセス~続♡男装騎士~
「レオさまが作るこの国が、好きか?」
「・・・好きだよ」
お父さんが作るこの国。
そんなの、好きに決まってる。
「ああ。俺も好きだ!」
ノエルは二カッと笑って言った。
本当に心からの言葉だとわかって、なんだか嬉しくなった。
「レオさまは、いつだって俺たち国民のために働いてくれているんだ。他の国では、そうじゃないところだって多いらしいぞ?国民に無理難題を押し付けてあるったけ巻き上げられるんだって」
「え・・・」
「そんな国もあるんだってことだよ。でも、俺たちはレオさまに護られてる。それから、王妃さまに。俺は、そんな国に生まれて、こうして生きててよかったって思う」
「ノエル」
「だから、俺も精一杯生きて、たくさん美味しい野菜を売って、レオさまに恩返しをしたいんだ」
ノエルの瞳は輝いてた。
夢を持っているノエルはすごくかっこよく見えたんだ。
そして、お父さんがよく言われていることにすごく誇りに思えた。
私も頑張ろう。
それがなんの役に立つかわからなくても、それが必要だってお父さんが思っているなら。
それはきっと私の力になるんだ。