男装プリンセス~続♡男装騎士~
「やあ、君たち」
石垣の上に座って話をしていた私たちを下から見上げるようにして一人の男のが現れた。
初めて見る顔だ。
「ノエル、知り合い?」
「いや。お前は?」
ノエルの知り合いかと思い尋ねてみるけど、違ったらしくノエルが彼に尋ねた。
「僕は、ケイ。初めまして。君たちと友達になりたくて声をかける時を探してたんだ」
「そうなんだ!俺は、ソラ。よろしくな!」
石垣の上から飛び降りて向かい合うとそう言って手を差し出した。
ケイはにっこりと笑ってその手を取った。
「よろしく。ソラは、可愛い顔をしてるね」
「え!?な、なに言ってんだよ。男に可愛いなんて嬉しくないだろ!」
「そうかな?」
にっこりと笑って囁かれ、私はどぎまぎしてしまう。
ばれたかと思った。