男装プリンセス~続♡男装騎士~
「ミソラ、またじいやを困らせたの?」
「リク。違うよ。勝手にじいやが困ってるの」
部屋に戻る途中リクに呼び止められた。
リクは私の双子の兄。
お転婆で活発的な私とは正反対で、冷静で落ち着いている優しいお兄ちゃん。
よく、まだ反対ならよかったとじいやにどやされる。
ふん、仕方ないじゃんね。
こうなったもんは。
「あまり、困らせるなよ。じいやだって年なんだから」
「わかってるー。できの悪いプリンセスだから仕方ないのよ」
「なに言ってるんだよ。ミソラも十分頑張ってるだろ?」
リクは優しい。
私の事を一番理解してくれてる。
やっぱり、双子だからかな?
「リク、大好きっ!」
思い切りリクに抱きついた。
「ちょ、重い」
とっても迷惑そうだけど、気にしない。