男装プリンセス~続♡男装騎士~



「ミソラさまもそろそろ部屋に戻った方がいいんじゃないか?」

「あ!そうだった!」

「頑張れ、お姫様」

「プリンセスにそんな口が利けるの、ノア位だよなー」




そう。
お母さんにはもちろんだけど、私にもノアはフランクだ。
私はそっちの方が気さくで嬉しい。

だから時々暇を見つけてはノアに話し相手になってもらってるんだ。




「じゃあね、ノア!イチ!」

「おー頑張れよ!」

「健闘を祈ります!」




2人に別れを告げ歩き出す。




「そうだ、ノア。今夜ご飯でも食べに来たらって母さんが」

「お。久しぶりに行くかなー」




背中にそんな声を聞きながら自分の部屋を目指す。

イチのお母さんがシングルマザー。
イチとノアが仲良くなったのをきっかけにお母さんとノアも仲良くなったらしい。

イチにとってノアは憧れらしいし。
なんでも子供の頃一度ノアと知りあったんだって。





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