男装プリンセス~続♡男装騎士~
「できるわけないだろ。想い合ってないんだから」
「私は想ってるもん・・・」
またこれだ。
拒絶。
少しも受け入れてくれることのない、拒絶。
カイは頑なだ。
私の入り込む隙間なんてない。
滲んできた涙を慌てて拭い俯く。
「次。どの問題解けばいいの」
「・・・」
傷ついた心を知られたくなくて声を荒げる。
カイは少し黙ったままだったけど、すぐに次に進んだ。
私もそれ以上何も余計なことは言わず、淡々と勉強は進んでいった。
私はカイの手元だけを見て。
目を合わせないようにしていた。