男装プリンセス~続♡男装騎士~
私は、泣き顔のまま顔をあげた。
お父さんは眉を寄せ、目を伏せている。
「今、なんて言ったの・・・?」
「・・・とにかく、カイはしばらく謹慎させる。それは決定事項だ。ミソラも今回の事は十分に反省して、今日は休みなさい」
「お父さん!話を!」
「ノア、ミソラを連れて行ってくれ」
お父さんに言われ、ノアが私に近づくと私の腕を掴み立たせる。
私はその腕を振り払おうとするけどビクともせず。
「お父さん!待って!話を!お父さんっ」
引っ張って行かれながら、私は叫ぶけど、お父さんは私の言葉になにも言ってはくれなかった。
話を、聞いてくれなかった。
考えを変えてくれなかった。
「ひどい・・・ひどいよ・・・」
「ミソラさま・・・」
ノアは、悲しげに眉を下げ唇を噛みしめると私を引っ張る腕を強くした。