男装プリンセス~続♡男装騎士~
「カイさんは、いつだってミソラさまに笑っていてほしい、元気でいてほしいと思ってお仕えしているはずです。俺も、今そう思いながらお仕えしていますから。それなのに、今の元気のないミソラさまを見たら、カイさんはがっかりするんじゃないでしょうか」
「・・・」
「カイさんが見ていないからと言って、それでいいんですか?見ていないところでは、頑張れませんか?」
そんなことない。
カイが見てくれなくたって、私は頑張れる。
頑張れるよ。
でも、でも。
カイは、私のせいで・・・。
「カイ、私のせいで・・・」
「大丈夫ですよ。王さまだって、カイさんに悪意があったとは思っていないんです。ですが、王としてはきちんと示さなくてはいけなかったんだと思います。他のものに示しがつかないので」
「・・・そうなのかな」
「レオさまは、とてもお優しい方ですよ。ノアがいつも言ってます。レオさまは慈悲深いお方だと」
お父さんが優しいことは私だってよく知ってる。
だからこそ、カイを外すって言った時には、どうしてって思ったんだ。
王としてのお父さんの事を、私は知らな過ぎたのかな。