男装プリンセス~続♡男装騎士~
おかえり
私は今まで以上に公務も、勉強も頑張った。
カイのいない寂しさを埋めるように。
いつ戻ってきてもいいように。
「ミソラさま、少し休もう」
「ううん。まだ大丈夫」
イチが心配して声をかけてくれるけど、私は首を横に振った。
もっと頑張らなきゃ。
もっと、もっと。
私のせいなんだから。
私が。
私の。
プリンセスとしての自覚が足りなかった。
私のわがままが、カイを振り回して。
こんなことになんったんだから。
どうするのがいいのかわからなくて。
私には勉強を頑張ることしか思いつかなくて。
カイに会いたい想いを、すべて勉強に回した。