男装プリンセス~続♡男装騎士~
「ああ、ミソラさまもいらっしゃってたんですね」
「うん!フラン、久しぶり!」
「はい。お久しぶりです」
フランはからからと紅茶を乗せたティーワゴンを運んできた。
そっか、もう3時なんだ。
「でしたら、ミソラさまの分もこちらに運びますね」
「本当!?ありがとう!」
「はい。少々お待ちください。ユキさまは、先に召し上がられますか?」
「いいえ、ミソラと一緒に」
「でしたら一度こちらも下げさせていただきますね」
フランはそう言うと再び帰っていった。
紳士だ。
素敵!
「フランって、いいよね!優しくて、紳士で」
「ほんと、見違えたよねー」
「え?」
「前はあんなじゃなかったのよ。もっと子どもっぽくてやんちゃで、私より年上なのに気取ってなくて、無邪気な感じで」
「そうなの!?」
し、信じられない。
あんな敬語が板についた紳士なフランが!?