男装プリンセス~続♡男装騎士~
ゆっくりと瞳を開けると見慣れた天井。
私の部屋だ。
「ミソラさま・・・」
ずっと聞きたかった声。
私の大好きな声。
「カイ・・・っ」
カイが悲しげに眉を下げ、私を見下ろす。
私は身体を起こそうとするけど、酷い眩暈に身体をベッドに倒した。
「無理をするな。倒れたんだ」
「倒れた・・・」
ああ、そういえば。
お父さんに声をかけられたのは覚えてる。
でも、返事が出来なくて。
意識が遠ざかっていった。
「無理をしていたんだって?」
「・・・だって、私のせいで」
「それは違うと言っただろ?俺のせいだ。全部、俺が悪い」
「どうして!?カイまでそんなことを言うの?」
悲しくて。
カイの姿が見れて嬉しいのに、涙が溢れる。