男装プリンセス~続♡男装騎士~
「だから、頑張って、頑張って・・・、カイがいつ戻ってきてもいいようにって・・・」
「ろくに食べもせず、眠りもせずか?」
「だって・・・・。欲しくなかった・・・」
「自分の体調を管理するのも、立派なプリンセスの務めだろう?」
心配そうなカイの瞳。
私の事を、本当に心配してくれているのがわかる。
カイに頭を撫でられるとホッとするんだ。
「ごめんなさい・・・」
「もう、こんな無茶はやめてくれ」
「うん」
カイの悲しい顔は見たくないよ。
カイには笑っててほしいもの。
「カイ・・・。部屋、出れたの?」
「特別に、謹慎を早く解いてもらえたんだ」
「え・・・じゃあ・・・」
「今日からまた、ミソラさま付きの騎士に戻る」
嬉しくて息が詰まる。
カイが、戻ってきてくれた。
嬉しい。