男装プリンセス~続♡男装騎士~
私は首をかしげ、ケイを見上げる。
それほどまで大きな夢なのだろう。
ケイが、これほどまで想うものは、一体なんだろう。
「じゃあ、僕はこれで失礼するね」
「あ、もう行くのか?」
「ああ。じゃあね」
立ち上がり背を向けて歩いて行く。
その背中を見つめながら、どこか、違和感を感じた。
なんだろう、この違和感は。
胸が騒ぐこの感覚は。
「どうした?ソラ」
「え?ああ・・・なんでも」
「ふぅん。・・・でも、な。すごかったろ?ケイの奴」
「うん。努力家なんだね」
夢のためには、努力を惜しまない人。