男装プリンセス~続♡男装騎士~
「疲れた・・・」
そんな声で入ってきたのは、お父さん。
「あ、お父さん!」
「ああ、ミソラ、来てたのか」
私は立ち上がりお父さんに抱きついた。
忙しくてなかなか会えないんだもの。
久しぶりのお父さん。
「おてんばすぎると、教育係が嘆いていたぞ」
「ぶー。でも、することはきちんとしてます」
「それなら、俺はなにも言うことはない」
お父さんの大きな優しい手が私の頭を撫でる。
大好きな手。
甘えるように目を閉じた。
「17になっても、甘えんぼなんだから」
お母さんの声。
いいでしょ。
たまには甘えたって。
いくつになっても、甘えたいんだから仕方ないの。