男装プリンセス~続♡男装騎士~



「レオさま、紅茶ご用意しましょうか?」

「いや、いい。少し休んだら戻る」

「そうですか」




お父さんは忙しい。
国を護るため、いろいろと大変なんだって。

私が生まれる前は魔物っていう人間ではない化け物がいたらしいんだけど、お父さんたちの活躍により魔物はいなくなった。


でも、魔物に家族を殺されてしまった人のケアとか、魔物の脅威がなくなった途端に生まれた国同士のいざこざとか、心配事は絶えないんだって。

国王って、大変。


お父さんは私の身体を離すと、お母さんのもとに行った。



「ただいま」




そう言って頬に手を添え顔を上向かせるとチュッと口づけを交わす。



もう!
娘の前で見せつけないでよね!



お父さんったらいつもそうなんだ。
私たちの目なんて気にせずお母さんに甘えてばっかり。


ほんと、羨ましい。





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